ゆまにて京都日記

「ゆまにて」店主が京都をうろうろ

洛東湯 最後の日

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ゆまにてから徒歩2分、最寄り銭湯である洛東湯さんが、閉店されました。

昭和10年開業、3代、81年にわたってここにあった銭湯。

 

番台には奥様がいらして、

「今日は最後やから無料です、どうぞ」

と迎えて下さいました。

いくつもお花が届いていて、少し混雑していました。

 

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私は3月に引っ越してきて、ほんの数回しか利用したことがないので、「残念やなあ」と言う権利もないことだ、と思っています。
 
私は古いもの、続いてきたものが好きだけれど、結局数回しか使っていない、ということは、銭湯の「必要性」は私にとっては低くなっていて、それは家にお風呂があるこの時代としては普通のことで。
 
「必要性」ということでなくてここにあって欲しい、と思うならやっぱり利用しないと。
 
河原町の、いまはカラオケ店になってしまった丸善が閉店ときいたときには、
「困る!残念!でもあれだけ買ってそれでも閉店っていうならしょうがないな!」
とあきらめがつきました。
たぶんそれまでの生涯(短い)でいちばん本を買った店だと思ったので。
 
 
春には銀閣寺湯、そして今日洛東湯と徒歩圏内の銭湯が2つなくなって、残るは銀水湯。
毎日はさすがに必要ないけれど、たまに通っていこうと思います。