ゆまにて京都日記

「ゆまにて」店主が京都をうろうろ

祇園祭 前祭

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祇園祭です。

去年から前祭(さきまつり)と後祭に分かれた形に戻って、7月いっぱい四条通烏丸通界隈で繰り広げられます。

 

高校生の頃に浴衣着て宵山の出店に出かけたっきりで、八坂神社のお祭りだ、ということもわかっていたのかいなかったのか。

 

祇園祭は八坂神社のお祭り。

鉾を立て、お囃子をして、巡行をして、というのが祭りのハイライトみたいになっていますが、そのすべては八坂神社の神様に街中の衆生のところへ出てきていただくため。

華やかに飾り、道を清めて、神様をお迎えする。

そしてまた華やかに飾り、賑やかに神様をお送りする。

鉾や山はそれぞれの町内でずっと守られ、引き継がれてきました。

 

そういうお祭り…みたい。

恥ずかしながら今年まで、私にとっては「人が多いなあ」ぐらいの感想しかなかったのですが…

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今年はクライアントさんに鉾町の方がいらして、お誘いいただいたので出かけました。

出店の出ない日の夕方から。

 

長刀鉾のお稚児さんの行列してました。

お稚児さんは祭りの間、鉾町の養子さんですから、おっちゃんたちに囲まれまくり。

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とてもとても暑い日で、昼間のお出かけは諦めたのですが…
夕方からも暑い、ですが風も抜けて、「夏の夕方」の風情。
19時過ぎ、暮れかかるころの提灯の明かりも素敵です。
 
 
 
お囃子には子どもからおじさんまでが太鼓や笛やでコンチキチン。
子どもちゃんもいて、ちゃんと続いていくんですね、と言ったら、
「鮭の遡上と一緒。受験やら就職活動やらで、帰ってくるのはほんのちょっとやで」
とのことでした。
 
帰りに御多福珈琲に寄って、マスターに祇園祭の基本のきを教えてもらう。
私、なんも知らんかったなあ。
鉾町の当事者としてではないけど、近くにはいるっていうこの位置、お得やな、という話になりました。確かに。
 
あえてのホットのウインナコーヒー飲みながら話していたときマスターが、
「暑いやん、宵山。けど暑い中でだっくだくに汗かいて、悪いもん出して、それで全部入れ替える、っていうことなんやと思うねん。
山岳信仰なんかでもそうやん、はあはあ言うて、空気も入れ替えて、汗出して、頂上立ったらすっきりするやん。」
と言っていて、ものすごくしっくりきました。
 
そういう意味でも、宵山の出店の時に行くとだいぶいろいろ吸い込みそうやから、来年も宵山よりは前に行こうっと…
来年はもっと、鉾立とか曳き初めも行きたいから、仕事のスケジュール考えておかないと…
 
今年は虹も見られてラッキー!
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