11/12 安楽寺と法然院
miepump coffee
コーヒーだけは、ないとならない質で、しかも焼きたて希望、という私には、こういうお店が近くにあるのは心強くありがたいのでした。
(同じくらい近所のswiss coffeeさんでいつも買ってるんだけど)(これからはタイミング次第)
基本的にはコーヒー豆を売ってくれるシンプルなお店なのですが、時間があれば、気になるものは試飲をさせてくれます。
私も今日はブレンドコーヒーを試飲させてもらって、ちょっとコーヒーブレイク。
このお店が入っているハイネストビルというのは、昔独身寮だかなんだかだったという、トイレと水場が共同の、小さな何もない部屋の集合体。
1階と2階にホホホ座が入っていて、2階3階は個性的な小さなお店が入っていたり、事務所として使っている人がいたり。
実は私も、横浜にいるとき「ここ借りて小さな鍼灸院もありかなあ」と思ったりしてたのです。
それにしても、久しぶりの青空で。
本当に気持ちのいい日です。
最寄りのコンビニからうちへ向かう道、東山を正面に、これ毎日見られるのほんとに贅沢だなあ。
電線はどうにかならないのかなあ…
栗山工房の日傘
日傘を買いました。
人生初です。
というのも、これまでは自転車や原付で通勤することも多く、あまり機会もなくて。
それが、ここで仕事を始めてからは、ご近所である浄土寺界隈をぺったぺったと歩きまわることが増えて、そして京都の酷暑!
これは必要だわ…と、先月から探していたのです。
街へ出たときに見たり、ネットで探したりもしたのですが、なかなかぐっとくるものが見つからず。
私は傘(雨傘)はいいものを使うことにしていて、買えば長い付き合いになっているので、日傘も「間に合わせ」では買いたくなかったんです。
しかしそろそろ妥協してでも買わないと、と思っていた7月最後の日、疫神社夏越祭に行った帰りに、清水寺にほど近い大塚呉服店さんで出会いがありました。
それも全く偶然で、そもそもは大塚呉服店さんの向かいのアラビカでコーヒーを待っているときに、ウィンドウに飾られていたのです。
コーヒーを飲みながら眺めて、しかしカジュアルとはいえ呉服屋さんに売られている日傘…お値段……と躊躇していたのですが。
ずっと紅型が好きで、布の傘を探していたので、開いてみてノックアウト。
家に帰ってさらにネットで検索なんかして、開業したばかりだという経済状況も考えましたが(切実)、結局、
「何年かして仕事がうまくいった時でも、きっとこの傘好きに違いない」
と思い切って、買いました。
これがほんとの、清水買い。
いろいろ言い訳したい気持ちになるお値段だったのですが…しません!
がんばって働きます!
しかし、アラビカさんを目指して八坂神社から南へ歩いてみましたが、石塀小路や五重の塔、人力車に食事処、おみやげ屋さん、もちろん寺社仏閣も山盛りあって、
ザッツ京都!
ここらを歩くだけでああ京都だわ〜という感じにばっちり浸れて、観光地として無敵だなと思いました。
まだ清水寺まで行かないのにそんな具合だもの。
一本下ればバス停まですぐ、コンビニもあるし、なんてコンパクトで楽しめる場所なんでしょう。そらみんな来るわ。100番のバス乗るわ。
ちょっと残念なのはやっぱり「電線」。
なくなっているところもあるけれど、そして古い家と狭い道で工事が難しいのもわかるけど、景観的になんとかならないものかなあ。
洛東湯 最後の日
ゆまにてから徒歩2分、最寄り銭湯である洛東湯さんが、閉店されました。
昭和10年開業、3代、81年にわたってここにあった銭湯。
番台には奥様がいらして、
「今日は最後やから無料です、どうぞ」
と迎えて下さいました。
いくつもお花が届いていて、少し混雑していました。
疫神社夏越の祓え アラビカ
大原三千院 赤じそ
別に馴染みでもなんでもなく、「大原 赤じそ」で検索かなにかして見つけたのですが、行ってみたらおちついてひろびろとしていいお店でした。
赤じそはその日の早朝に収穫して、洗って束ねておいて下さるということで、前日までに連絡しておいて当日の午後以降に受け取ります。
1キロから0.5キロ刻みに注文できるので、今回は1キロ。
それでもけっこうずっしりした束で、ビニールできちっと束ねられているのを抱えて歩いていると、ビニールの質感と抱えているというポーズで「ツイン・ピークス」を思い出す…(わかる人だけ、わかればいいby花巻さん)。
この時期だけというしば漬けの新漬け(あっさりめ)もいただいてきました。
これでしばらく朝ごはんには困らないな~。
そして、完全に順番を間違ってますが、しそを抱えて三千院へ。
以前行ったときには確か改修中だったと思います。
改めて訪れてみると、本当に私の好みの庭。
京都には素敵な日本庭園がもちろんたくさんありますが、私の好みは、
・緑色であること
・苔がいいこと
・もこもこしていること
・空いてること
・きれいな水があること
・長居できること
なので、こんなにばっちりそれを満たしているのはここが最高点かもしれません。
ちょうどよく曇りで、やっぱり少し市内よりは涼しく、ちょっとごろんと横になったりして、うっかりうとうとしたりして。
雨がぱらぱらしてきて傘を持っていなかったので引き上げてしまいましたが、雨もまたいいんじゃないかな。
仏像としては、「大和坐り」という正座に似た(けど正座にあらず。正座という文化のない時代の作)座り方をされている坐像が対でいらっしゃいます。
これは、「座っている」のではなくて、「立とうとしている」ということだそうです。
そう言われてみれば確かに、膝をつき、少し前かがみになっていらっしゃる。
日本には7対14体しかなく、公開していないところもあるのでなかなか見られないものとのこと。
「よっこいしょ〜」な感じがアクティブでいいです。
あと、こども地蔵もめっちゃかわいかったです。
それと苔。これは私の好みですが。
しば漬けのお店もたくさんありますし、ちらりと見るに露天風呂とか食事処とかもたくさん。
うちから車でさっと行けるし、またたびたび行きそうです。
木々が陰をつくる細い道に、川のせせらぎ。
多くはもみじでしたから、秋にはとってもきれいでしょうね。
でも実は私は今の、青いもみじの方が好きかもしれない。
帰って、枝付き赤じそから葉っぱをはずして…
こういう地道な作業、きらいじゃない。